
韓国社会で最も馴染み深く、同時に異和感を伴う名がある。『朝鮮族』だ。同じ言語を用い、似た文化を共有しながらも、彼らは長年にわたり韓国社会の内外の境界に立たされてきた。必要とされるときは労働力とみなされ、不安が高まれば偏見や嫌悪の対象となることもある。KBS1「時事企画 チャン」は12日の放送で、韓国内に滞在する移民の中で最大の集団となった中国同胞の現実に迫る。

12日に放送されるKBS1「時事企画 チャン」第547回は「朝鮮族 — 境界に立つ」と題される。1992年の韓中国交樹立以降、本格的に韓国に渡ってきた中国同胞は、30年余りで韓国社会の重要な構成員となった。当時約3万5000人だった規模は現在67万人に達している。国内に滞在する移民の中で最大の集団であるにもかかわらず、韓国社会の視線は依然として複雑だ。
韓国が必要としたが、容易には受け入れられなかった人々
番組はまず、中国同胞が韓国の労働市場で果たしてきた役割を検証する。建設現場、介護、飲食、ケアなど、韓国社会が必要としていたが十分に補えなかった領域を中国同胞が長年担ってきた。現在、建設現場の外国人労働者の80%超、首都圏の療養病院の介護者の80〜90%が中国同胞と推定される。ある専門家は、中国同胞が離脱すれば建設現場の熟練労働の供給が逼迫し、介護市場も急速に不安定化すると指摘する。

だが、彼らの貢献に見合う社会的承認が積み重なったわけではない。中国同胞は長く「同胞」と「外国人労働者」のはざまで曖昧な立場に置かれてきた。ビザ制度もその境界をあらわにする。中国同胞は単純労働が可能な訪問就労ビザと在外同胞ビザの間で限定的な選択を強いられてきた。米国や日本籍の同胞が比較的容易に在外同胞の資格を得られたのとは事情が異なる。20年近く続いたビザ区分は今年初めに統合されたが、制度変更が即座に意識改革へとつながるわけではない。
「時事企画 チャン」は中国同胞に対する社会意識も調査した。全国の成人1036人を対象としたアンケートでは、米国・日本・高麗人など他の国籍の同胞集団に対する好感度が約30%だったのに対し、中国同胞への好感度は8.4%にとどまった。同じ「同胞」という肩書きの下で、中国同胞だけが際立って低い評価を受けている現実は、彼らを取り巻く偏見と距離感を浮き彫りにする。

最近では、オンライン上にとどまっていた嫌悪感が街頭へと表出する動きも見られる。昨年、ソウル・明洞で始まった嫌中集会は、大林洞など中国同胞の居住地域へ波及した。一部のデモ参加者は小中高の並ぶ通りまで行進し、学生たちも嫌悪発言に晒される事態が生じた。番組はこれを単なる一過性の対立ではなく、韓国社会の不安と差別意識が表面化した危険な兆候と位置づける。
延辺の若者たちの変化した選択、韓国社会への問い
取材班は、中国同胞の故郷とされる中国・延辺朝鮮族自治州も訪れた。そこで出会った若年層にとって、韓国は依然として身近で魅力的な選択肢だ。K-POPや韓国ドラマ、韓国語文化圏に自然に触れて育った彼らにとって、韓国は完全に異質な国ではない。しかし親世代のように無条件で韓国行きを選ぶ傾向は変わりつつある。建設現場や飲食、介護で働いた親たちと異なり、若い世代は事務職や技術職を志向し、上海や北京など大都市へ視野を広げ始めている。

この潮流は韓国社会に重大な問いを投げかける。少子化と高齢化で生産可能人口が減るなか、中国同胞67万人はもはや無視できない存在だ。同じ言語と文化を共有する同胞の定着や統合すら難しいのであれば、今後さらに多様な背景を持つ移民と共生することは一層困難になるだろう。
「朝鮮族」という語には二重の境界が刻まれている。中国では少数民族として位置づけられ、韓国では完全な韓国人でも完全な外国人でもない存在として扱われてきた歴史がある。KBS1「時事企画 チャン」は今回の放送を通じて、中国同胞が韓国社会で果たしてきた役割と、現状でどのような視線を向けられているかを問う。「朝鮮族 — 境界に立つ」編は12日夜10時、KBS 1TVで放送される。
※この文章は無償で作成されたことを明記する。













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