20日、京畿道は住民の日常での文化享受を拡大するため、文化消費割引クーポン10万枚を配布した。配布は新たに改編された「京畿カルチャーパスアプリ」を通じて行われた。昨年9月から導入されている京畿カルチャーパスは、映画、舞台、展覧会、スポーツ、宿泊、アクティビティ、書籍など多様な文化活動に対して最大6万ウォン(約6,240円)の割引クーポンを提供するアプリである。狙いは、誰もが日常的に文化に触れ、健やかな暮らしを送れるようにすることである。
これに先立ち、京畿道は3月18日、「人中心の経済実現のための文化・体育政策ビジョン」を発表した。中心的目標は2030年までにカルチャーパスの配布枚数を現行20万枚から100万枚へと5倍に拡大することである。今回のアプリ拡張とクーポン発行はその計画の一環である。進化したアプリは単純な割引機能を超え、地域の文化現場を訪れて体験する参加型サービスへと刷新された。その結果、住民は位置情報を基に周辺約9300の文化・体育・観光施設の情報を一度に確認でき、生活圏内で文化を楽しみ、実利を得られるようになった。文化享受の機会が拡大するだけに期待が高い。
人々の文化・芸術への関心度が異なる最大の要因は経済的条件である。2023年1月に京畿文化財団が公表した「京畿道民文化芸術享受実態調査」にもその傾向が表れている。経済的・時間的余裕があれば、旅行や文化・芸術の鑑賞、参加を増やしたいと回答する人が多かった。こうした現実を踏まえると、京畿道のカルチャーパスアプリ政策は住民の主体的な文化活動を促す上で有効だと評価される。
文化芸術は都市の品格を高め、市民の生活の質を向上させる原動力である。だからこそ、文化芸術への予算は費用ではなく投資と位置づけられる。しかし、自治体ごとの施策は乏しく、庶民が文化を享受する機会は限られている。文化享受と創作の自由が選択的な権利ではなく基本的権利であることを考えれば、これは憂慮すべき事態だ。京畿道の文化享受拡大政策がこうした構造的矛盾を多少でも緩和することを期待する。













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