● サムスン電子の子会社ハーマン、米国ビアサットと協力し衛星ネットワーク音声通話サービス導入
● ハーマンの「レディ コネクト」TCUを通じ地上波網のない音声デッドゾーンの 地域 でも通信可能に
● 3GPP NB-NTN標準対応で緊急救助や道路支援など安全機能強化
● 単一プラットフォームで4G・5Gおよび低軌道衛星通信全てサポートの統合ソリューション構築

地上波網の限界を超える衛星ベースのモビリティ通信時代
サムスン電子の車載専門子会社ハーマン(Harman)と米国の衛星通信企業ビアサット(Viasat)が提携し、衛星ネットワークを活用した車内音声通話ソリューションを発表した。この協業は完成車メーカー(OEM)に多様な接続オプションを提供し、地上波セルラーネットワークが不安定または接続されない僻地でも途切れない通信環境を構築することを目的としている。
両社は、衛星音声通話機能は既存の地上波ネットワークを代替するのではなく相互補完の形で機能すると説明した。特に安全に直結する状況で低データ速度の接続性を提供することで、運転者と乗員が信頼できる通信手段を確保できるよう支援する。

レディ コネクトTCUとビアサット衛星網の結合
ハーマンの「レディ コネクト(Ready Connect)」テレマティクス・コントロール・ユニット(TCU)は、ビアサットの移動衛星サービス(MSS)の衛星群と統合されて動作するよう設計されている。ビアサットは衛星ネットワーク運営事業者(SNO)として専用衛星インフラとグローバル周波数帯を提供し、ハーマンの技術力と組み合わせることで車内から直接衛星網に接続できる環境を整える。
このソリューションは、危機的状況で緊急サービスや道路救助隊と接続される機能だけでなく、予期せぬ状況での個人的な通話も可能となるよう設計された。ハーマン側は、単一基盤プラットフォームを通じて4G・5Gはもちろん狭帯域非地上ネットワーク(NB-NTN)衛星接続までもすべてサポートする点を強調した。
単なる通話を超えたテレマティクスの拡張性
今回のパートナーシップには、音声サービスを超えてメッセージング、緊急SOS機能、さらに遠隔車両制御や盗難車追跡などの低データ量テレマティクスアプリケーションまで含まれる。クアルコムのSnapdragonモデムRF第2世代システムを基盤として製作されたレディ コネクトは、既に世界中の完成車メーカーへの供給準備が整っている。
両社は今後、ビアサットの広帯域衛星通信能力を活用して高帯域幅サービスへ領域を拡大する計画だ。これにより車内でのメディアストリーミングのような大容量データサービスも衛星網を通じて提供される可能性が開かれた。衛星通信技術が自動車産業の新たな標準として定着することで、モビリティ接続性の地平がさらに広がると期待される。
文/원선웅(グローバルオートニュース 記者)













コメント 多くのニュース