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オープンAIがサイバーセキュリティ専用のAIプラットフォーム「Daybreak」を公開し、AIを活用したセキュリティ市場への攻勢を開始した。生成AIがハッキングや脆弱性攻撃に悪用される懸念が強まる中、オープンAIはAIを防御側に積極投入してソフトウェアを継続的に安全に保つ時代を切り開く構想を示した。
サム・アルトマン OpenAI CEOは11日(現地時間)、XでDaybreakを「サイバー防御を加速し、ソフトウェアを持続的に保護するための取り組み」と紹介した。
アルトマンは「AIはすでにサイバーセキュリティに非常に優れており、まもなくさらに強力になる。可能な限り多くの企業と協力して、継続的に自社を守れるよう支援したい」と述べた。
DaybreakはOpenAIのGPT系モデルやCodex、外部セキュリティパートナーのエコシステムを組み合わせたプラットフォームだ。単に脆弱性を検出するだけでなく、コードレビュー、脅威モデリング、依存関係分析、パッチ検証、検知・対応の自動化までを連結することが中核となる。
OpenAI is launching Daybreak, our effort to accelerate cyber defense and continuously secure software.
AI is already good and about to get super good at cybersecurity; we’d like to start working with as many companies as possible now to help them continuously secure themselves.
— Sam Altman (@sama) May 11, 2026
OpenAIは「AIは今やコードベース全体を分析して微細な脆弱性を特定し、修正を検証し、見慣れないシステムまで理解できる段階に達した」と説明した。さらに「発見から対応までの時間を大幅に短縮することが目標だ」と強調した。
従来のサイバーセキュリティ体制が人手によるログ分析や事後の事故追跡に近い運用だったとすれば、DaybreakはAIがソフトウェア開発プロセス全体に常時組み込まれ、リスクを早期に発見して修正する仕組みを目指す。OpenAIはこれによって「セキュリティを事後対応ではなく設計段階から内在化する時代をつくる」と打ち出している。
今回の発表は、AIを用いたサイバー攻撃への懸念が業界全体で急速に高まるタイミングと重なる。最近、アントロピックは超高性能サイバーモデル『Misos(ミソス)』を公開したが、悪用の可能性を理由に一般公開を制限した。MozillaはMisosを用いてFirefoxで271件の未公開脆弱性を発見したと報告している。
またGoogleは、ハッカーがAIを活用してゼロデイ脆弱性を見つけ、攻撃に利用した初の事例を把握したと発表した。Googleの脅威情報グループ(GTIG)は、AIモデルが多要素認証(MFA)を回避できる未公開脆弱性を発見し、それが武器化されるために使われた痕跡を確認したと述べた。業界ではAIが脆弱性検出やマルウェア作成の速度を大幅に高める可能性に対する懸念が強まっている。
OpenAIはこうしたリスクを認めつつ、Daybreakは信頼性・検証・安全装置を組み込んだ「防御重視のアプローチ」だと強調した。今後、より強力なサイバーAIモデルを配布する前に政府や産業パートナーと連携して段階的に公開を進める計画だという。
OpenAIは「Daybreakは朝の一瞬、日の出を意味する」と述べ、「サイバー防御ではリスクをより早く発見し、迅速に対応し、ソフトウェア自体を本質的に堅牢にすることを意味する」と説明した。
パク・チャン記者 cpark@aitimes.com













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