
【ヘラルド経済=ユク・ソンヨン記者】 「コッポラ・ディレクターズ・カット・カベルネ・ソーヴィニヨン」が振る舞われた後、ジンカルビを一口ほおばり、映画『ゴッドファーザー』の一場面を見つめた。レストラン内では映画のテーマ曲が流れていた。 3月19日、ソウル松坡区のロッテ・アベニューエル「ザ・ペアリング」で、米国コッポラ(Coppola)ワインのローンチイベントが開催された。イベントはワインに料理と映画を組み合わせた「ムービーペアリング」として提供され、視覚や聴覚まで満たすユニークなワイン体験が演出された。 「ムービーペアリング」は映画監督フランシス・フォード・コッポラが設立したワイナリーと結びつくコンセプトだ。まさに『ゴッドファーザー』シリーズの巨匠であるコッポラ監督に由来する取り組みである。 この日、トム・クリハウザー コッポラ アジア太平洋総括は、「コッポラ監督は『映画のように長く記憶に残るワイン』を作るという信念のもと、米カリフォルニア州ソノマ郡に自身の名を冠したワイナリーを設立した」と説明した。 コッポラワインの哲学の核は「ワインとともにする家族の食卓」にある。ワインと合わせる料理を重視し、ワイナリーには「ラスティック(Rustic)」というレストランも併設されている。今回のイベントには同レストランのチーム・ボーデル総括シェフも来韓し、2品の料理を披露した。


コースの最初の一皿は、シェフが作った「スズキのクルード」だった。シェフは、オリーブオイル、炒りゴマ、水菜などで調理したスズキがコッポラ・ダイヤモンド・シャルドネ(2023)とよく合うと紹介した。ワインは過度な酸味がなく柔らかな白で、油分のあるオリーブオイルソースのスズキをさっぱりとまとめた。料理とワインが供されると、レストランのスクリーンで映画が上映された。ペアリングされた映画はコッポラ監督の初期作『アウトサイダー』だった。 チームシェフの2品目は食感の妙が楽しい「貝の大麦リゾット」だった。弾力のある貝の身ともちもちした大麦が噛みごたえを与え、クリームソースがそれらをやさしく包み込む。合わせられた「コッポラ・ディレクターズ・カット・シャルドネ(2023)」は酸味が生きており、クリーミーなソースとのバランスが良かった。シェフは「ややミネラル感のあるワインと合わせた」と説明した。ペアリングの映画は、『ゴッドファーザー』と並ぶコッポラ監督の代表作『地獄の黙示録』だった。 続いて「鶏むね肉」の料理が「コッポラ・ダイヤモンド・ピノ・ノワール(2023)」「コッポラ・ダイヤモンド・クラレット(2023)」とともに提供された。ザ・ペアリングのムン・ウォンギシェフは、トリュフと醤油ベースのソースがピノ・ノワールと相性が良いと述べた。トム・クリハウザー総括は、ダイヤモンド・クラレットが米国でも名高いワインであり、監督の代表作『ゴッドファーザー』と合わせたと語った。

最後の「ジンカルビ焼き」は「ディレクターズ・カット・カベルネ・ソーヴィニヨン(2021)」「ブラック・スタリオン・ナパ・カベルネ・ソーヴィニヨン(2023)」とペアリングされた。トム・クリハウザー総括は、「カベルネ・ソーヴィニヨンは重すぎないボディ感で、牛肉を使った韓国料理とよく合う」と紹介した。 今回のイベントでは「映画」という特別な演出に加え、現地ワイナリーの美食を担う総括シェフが直接来韓した点が際立っていた。チームシェフは30年にわたり食とワインの分野でキャリアを築いてきた専門家であり、コッポラが強調する「食卓の上のワイン」の価値を改めて示した形となった。 ワイン業界の関係者は、ワインペアリングのトレンドが単なる食事を超えて多様なコンテンツと結びついていると述べ、芸術や各地域の美食文化と結びついたワインが消費者にワインの特別さを発見させるきっかけになると指摘した。














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