
EBS1の『世界テーマ紀行』が、春と冬が同時に息づくパキスタン北部へ向かう。花咲く谷と雪に覆われた峠が一つの旅で連なる劇的な風景のなか、長年の伝統を守り続けてきた山里の人々の暮らしも併せて描かれる。

14日放送の『パキスタン!人が風景だ』第4回「二つの季節に出会う」では、カラコルム山脈とヒンドゥークシュ山脈にまたがる北部パキスタンの雄大な自然が展開する。旅行作家キム・ウンジンは山村や氷河、峠を越えて雪原へと進み、異なる季節が共存する風景の中へと分け入る。
旅はフンザ北方の小さな山村パスから始まる。空を突き刺すようにそびえ立つギザギザのパスコンは、北部パキスタンを象徴する絶景の一つだ。巨大な山塊の麓には、世界でも最も危険とされる橋の一つ、フサイニ吊り橋が架かっている。強風に揺れるロープの吊り橋を渡る場面は、観る者に強い緊張感を与える。
吊り橋を渡ってたどり着くのはホッパー氷河だ。カラコルム山脈の奥深くから流れ出した巨大な氷河は、春の気配のなかでもなお氷の塊を保っている。溶けかけた氷河の割れ目から顔を出す景色は、北部パキスタン特有の荒々しく圧倒的な自然を露わにする。
だが、雪解けが進む谷間とは対照的に、標高3700メートルのサンドゥル峠は依然として冬の様相を呈している。雪に覆われた道路には冬装備のない車両が立ち往生している光景が点在し、雪原を横切る道の先にヒンドゥークシュ山脈の山岳都市チトラールが姿を現す。
チトラールでは住民が自ら操作する手動ケーブルカーで川を渡る。川向こうの村では、北部地域の伝統帽パコルをかぶった住民たちが旅人を迎える。丘の上にあるチトラール砦では、18〜19世紀にこの地を治めたマフタール王家の歴史も紹介される。
旅の終盤は深い山里、カラシ谷だ。19世紀後半になって外部に知られるようになったこの地には、長年にわたり独自の文化と宗教を守り続けてきたカラシ族が暮らしている。番組は自然の営みに合わせて生きるカラシ族の日常に視線を向ける。
村の共同製粉所で出会った女性たちは旅人を家に招き、山里の食卓を共に囲む。厳しい山岳環境のなかでも共同体を築いて暮らす人々の姿は、旅の最後の場面に温かな余韻を添える。
第4回は、雪山と花道、氷河と草原といった異なる風景が一つの空間に共存する北部パキスタンの魅力を捉えると同時に、長年にわたり自らの生き方を守り続けてきた人々の物語を通じて「人が風景だ」という副題の意味を改めて示す。
『世界テーマ紀行 ― パキスタン!人が風景だ』第4回「二つの季節に出会う」は14日午後8時40分、EBS1で放送される。













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