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ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ベネチアといった大都市は今や誰もが知っている。時の痕跡が色濃く残るイタリアの小都市を旅してみてはどうか。もちろん、小都市めぐりが必ずしも楽というわけではない。列車が直通していないこともあるし、バスの本数や時刻が頼りない場所もあり、レンタカーがないと移動が不便なところもある。
だから、どこへ行くかよりも、どう行くかを先に決めておくことが重要だ。ここで紹介する。
トスカーナ

サイプレスの並木道で撮るハネムーンのスナップはおなじみの光景だろう。しかし、トスカーナはレンタカーがないと移動が非常に不便な地域が多い。そこでよく選ばれるのが送迎付きツアーだ。ローマ発でピエンツァやモンテプルチアーノなど主要な小都市を巡り、夕方にフィレンツェへ戻るという行程が一般的だ。
逆ルートも可能だ。この方法を使えば、重いキャリーケースを引きずって駅構内をうろうろする必要はない。ツアーの車に荷物を預けてゆったり移動しながら、サイプレス並木や穏やかな田園を背景に写真を撮ることができる。
フィレンツェへ行くなら、ぜひ行ってほしいのがトスカーナの小都市だ。
サンジミニャーノ

トスカーナの奥へ足を伸ばすと、独特な景観を誇る場所に出会う。サンジミニャーノだ。中世の貴族たちが自らの富と権力を示すために高く築いた14の塔が現代まで残っている。フィレンツェからバスで約1時間20分ほどで着き、特に大きな苦労はない。
町の規模が小さいため、半日あれば十分に回れる。中心部のチステルナ広場には世界チャンピオンの称号を持つ有名なジェラート店「ジェラテリア・ドンドリ」がある。行列は長いが回転は速いので、ぜひ味わってほしい。
チヴィタ・ディ・バーニョレッジョ

イタリアの小都市案内で目にする陰鬱な呼び名、「死にゆく街」である。これはチヴィタ・ディ・バーニョレッジョの別名で、浸食によって孤立した崖の上に築かれた村だ。村へ通じる唯一の道は空へと伸びた歩道橋だけだ。
霧が立ちこめる日にはその雰囲気が一層深まり、人気を集める。訪問ルートはやや手間がかかる。ローマから列車でオルビエート駅へ行き、そこでバスに乗り換える必要がある。
バスの本数は多くないため、事前に時刻表を確認することは必須だ。村内には居住者がごくわずかしかおらず静けさが漂すが、その静けさが醸し出す中世の趣は格別だ。
ポジターノ

崖に沿って並ぶカラフルな家並みを背景に走るドライブコース、ポジターノはアマルフィ海岸の花と称される。ただし列車は入ってこないため、別の街を拠点にする必要があり、たいていはソレントを拠点にする。
最も一般的なのはSITAバスに乗る方法だが、道が非常にくねっているため乗り物酔いしやすい人にはつらいかもしれない。おすすめはフェリーだ。ソレントからフェリーで向かえば海上からポジターノの全景を一望できる。バスより料金は高いが、時間の節約になり快適だ。
日帰りツアーも多いが、可能なら一泊二日で滞在することを勧める。理由は実際に行けばわかる。夜景が格別だ。
アルベロベッロ

南部プーリア州に位置するアルベロベッロは、トゥルッリと呼ばれる円錐形の独特な屋根を持つ家々が集まる町だ。白い壁と灰色の石屋根が並び、まるでスマーフの村のような風景になる。アルベロベッロへは南部の拠点都市バーリから列車で移動する必要があり、初めてのイタリア旅だと行き方自体がややハードルに感じられることがある。
到着したら、地元の人が暮らすアイア・ピコラ地区を歩いてみると、イタリアの小都市旅らしい雰囲気を味わえる。土産物屋ではトゥルッリ形の小さな陶器や地元特産のオリーブオイルを手頃な価格で買える。
南イタリア特有のゆったりとした時間を感じたいなら、ぜひ行程に入れてみるといい。













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