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EBS1「世界テーマ紀行」で、ベトナム北部の荒々しくも美しい山道をたどる旅が始まる。4部作「胸が躍るベトナム山里トレッキング」第1話は、名前だけで旅行者の好奇心を刺激するハザンループを舞台に、断崖や峡谷、高地の村と少数民族の日常が絡み合う風景を描き出す。

20日に放送される第1部「悪魔の峠道、ハザンループ」は、ベトナム最北端トゥイエンクアンから出発する。オートバイの旅先として世界的に知られるハザンループは、北部高原の荒い稜線と深く刻まれた峡谷、うねる山道が連なるコースとして名高い。旅人イ・チャンビンはこの道をたどり、ベトナム北部の大自然を全身で感じると同時に、景色だけでは見落としがちな山里の暮らしにも目を向ける。
旅の出発は、地元の人々の朝食の一杯から始まる。出発前に味わうブンリウは、酸味と辛味のあるスープで一日の目覚めを促す料理だ。見知らぬ土地へ向かう時、温かい一食は単なる食事を超え、その地の日常に足を踏み入れる最初の場面のように感じられる。番組はこうしたささやかな食卓の風景も丁寧に拾い、壮大な絶景の前にまず現地の生活感覚を示す。
その後、本格的に向かうのはハザンループの核心区間とされるマピレイパスだ。ドンバンからメオバクへとつながるこの道は、壮大なカルスト峡谷とぞっとするような断崖で知られる。くねくねと続く山道を走れば、なぜ世界中のライダーがここをバケットリストに挙げるのか、実感できる。標高1250mのカフェから見下ろす峡谷の眺めが加わると、道上の緊張感と視界が一気に開ける解放感が同時に押し寄せる場面が生まれる。
だが、この日の放送は絶景の鑑賞にとどまらない。数十の峰を越えてたどり着いたランダチュア村では、畑仕事をしていた新婚の夫婦に出会い、彼らの家では妊娠と出産の祝福を願う伝統儀式が執り行われる。家族が集まって儀式を行い、その過程でベトナムの伝統酒を酌み交わす習慣まで伝わる場面は、旅行先の風習をより身近に感じさせる。見慣れない儀式だが、共同体が一人の人生をともに祝うやり方には独特の温もりが残る。
次に向かうランモン村では、また別の北部山里の風景が広がる。村人たちは互いに畑を耕し、一軒に集まって食事を共にしながら共同体の日常を紡ぐ。都市のスピードに慣れた目にはややゆっくりで粗野に映るかもしれないが、共に働き共に食べる暮らしの中には古くから続く関係のぬくもりと共同体特有の秩序がしみ込んでいる。番組はこの光景を通じて、ただの観光体験を超え、現在も続く山里の生活様式に視線を留める。
ハザンループのもう一つの絶景、ニョクエ川もこの日の見どころだ。マピレイパスの下を流れるこの川は、上から見下ろすときと水辺に立つときでまったく印象が変わる。船で峡谷の間を抜ける風景は「圧倒的」という言葉だけでは言い尽くせないスケールを見せる。ゆったりと自然を楽しんでいる最中に突然燃料切れが起きるが、思いがけない出来事さえ旅の一場面として受け流していく様子が、この旅の空気感をより生々しくする。
川辺を離れた後は、峡谷のキャンプ場で地元の若者たちと過ごす時間が続く。炭火のバーベキューを分かち、笑いを交わしながら見知らぬ者同士がすぐに友人になる場面は、旅が単に名所を見ることではなく、人と人との距離を縮める経験だと改めて示す。巨大な峡谷と川を前に一日を終える瞬間が、なぜハザンループが多くの人に特別な記憶として残るのかを静かに語る。
崖際に続く山道と高原村の暮らし、そこで出会う思いがけない風習や人々まで。『世界テーマ紀行』4部作「胸が躍るベトナム山里トレッキング」第1部「悪魔の峠道、ハザンループ」は20日午後8時40分に放送される。













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