1989年 ホメイニ死亡時も翌日選出
ラリジャニ、アラフィなども次期候補に挙がる

37年間、自国を鉄拳で統治していたアヤトラ・アリー・ハメネイ最高指導者が米国とイスラエルの空爆で命を落としたことを受け、イランは1、2日以内にその後任を選出すると発表した。最高指導者の空白期間を最小限に抑え、軍事対応に速度を上げる狙いだ。
アッバス・アラグチイラン外相は1日、アルジャジーラのインタビューで「1~2日以内に新しい最高指導者が選出される」と明かした。前最高指導者のアヤトラ・アリー・ハメネイは米国とイスラエルの空爆で命を落とした。イランの最高指導者は憲法により88人の高位聖職者で構成される専門家会議で選出される。軍事・安全保障を統括するアリー・ラリジャニ最高国家安全保障会議事務局長は、次期最高指導者選出のための専門家会議がこの日招集されたと明らかにした。
最高指導者は専門家会議の委員による秘密投票を通じて決定され、出席委員の過半数の賛成を得る必要がある。イスラム法シャリーアに精通し、政治的な洞察力と行政能力を備えた聖職者が候補となる。
現在専門家会議で検討されている有力候補にはハメネイの次男モジュタバ・ハメネイが挙がっている。ハメネイの後ろ盾を得たモジュタバはイスラム革命防衛隊と情報機関内で強大な影響力を持つ人物だ。ただし、権力の世襲に対する内部の反発を受ける可能性もある。
過渡期に実権を握ったアリー・ラリジャニ最高国家安全保障会議事務局長も体制安定化のための適任者として言及される。またイランの神学校体制の長であり、専門家会議・憲法擁護評議会の委員であるアヤトラ・アリレザ・アラフィも宗教的正統性が強いという点で次期最高指導者候補に挙がっている。アラフィはハメネイの信任を得ていた人物で、現在最高指導者を臨時に代行する指導者委員会の3人のうちの1人だ。
最高指導者の不在状態が長引けば、米国とイスラエルの攻撃に一致団結して対応できない可能性がある。国内で権力闘争が発生する懸念もある。ハメネイの死により反政府デモが再び激化する可能性もある。
イランは1979年のイスラム革命で神政体制が樹立された後、アヤトラ・ルーホラ・ホメイニが1989年6月3日に死去した際も、すぐに後継者を選出した。ホメイニ死去の翌日の6月4日に専門家会議が招集され、わずか数時間でハメネイを最高指導者に選出した。当時のイランもイラクとの戦争を終えたばかりで、最高指導者の死による内部権力の空白に対する危機感が強かった。













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