
【アジアタイムズ 영남취재본부=구진홍記者】ポハン地域を代表する文学団体と障害者の権利擁護団体が、文化芸術を介して社会的統合を目指し提携した。영일만시낭송예술協회とポハン市障害者団体連合会は、先月6日ポハン市障害者団体連合会の事務所で「文化芸術交流と相互協力のための業務協約(MOU)」を締結した。
今回の協約は単なる一度限りの催しにとどまらず、芸術の社会的価値を具体化し、地域内の障害者が文化を享受する権利を実質的に拡大する意志を示す取り組みだ。
協約式には영일만시낭송예술協회のイ・ギョンヒ会長とポハン市障害者団体連合会のキム・ソンイル会長をはじめ、両団体の主要関係者が出席した。協約の核心は「詩」という文学資産を通じて、障害者と非障害者が情緒面で共感し合える環境をつくることにある。
これまで地域の文化芸術イベントは、障害者にとって物理的・心理的なハードルが高いとの指摘が続いてきた。両機関はその格差を是正するため、今後共同の詩朗誦公演、文化交流イベント、障害者向けの参加型文化芸術プログラムなどを具体化して進めることで合意した。これは、地域社会で芸術がマイノリティの福祉と結びつき、どのような相乗効果を生むかを示す好例と評価される。
キム・ソンイル・ポハン市障害者団体連合会会長は挨拶で協力の意義を強調した。キム会長は「一人で行けば早く行けるが、皆で行けば遠くへ行ける」という格言を引用し、「今日を契機に両団体が互いの強みを伸ばす真のパートナーになってほしい」と語った。とりわけ、詩の朗誦は単なる読み上げを超え、互いの人生を理解し合うコミュニケーションの手段になり得るという期待を示した。
イ・ギョンヒ・영일만시낭송예술協회会長も「詩は心をつなぎ、朗誦はその心を世に伝える行為だ」と述べ、今回の協約が地域に深い響きをもたらす出発点になると確約した。協会はこれまで培ってきた朗誦の専門性を生かし、障害者が主体的に芸術に参加できる舞台を用意する計画だ。

現行の「障害者差別禁止及び権利救済等に関する法律」第24条は、国や地方自治体、文化芸術事業者が障害者の文化芸術活動参加のために正当な便宜を提供すべきことを明記している。しかし現実には、民間レベルでの自発的な協力がなければ文化アクセスの向上は難しい。
統計庁の最新データでは、障害者の文化芸術観覧率は非障害者よりも著しく低い。これは経済的要因だけでなく、障害に配慮したコンテンツの不足が背景にある。今回のMOUは、こうした制度的な限界を民間団体の自発的連携で補う試みであり、今後自治体の行政支援を引き出す根拠をつくった点で意義が大きい。
영일만시낭송예술協会とポハン市障害者団体連合会の連携は、ポハン地域社会に「包摂的な文化芸術」という新たな課題を投げかけた。詩朗誦が持つ言語の力は、障害という身体的制約を越えて情緒的な癒しや社会的連帯につながる可能性を示したからだ。
専門家は、今回の協約が実効性のある成果を上げるには、具体的な実行予算の確保と常設プログラムの運営が不可欠だと助言する。
署名だけで終わらせず、ポハンの街角や公演場で障害を持つ詩朗誦家たちの声が響くとき、真の「温かい同行」が完成するだろう。今回の協約がポハンを越え、慶北全域へと波及する文化福祉の起爆剤となるか注目される。













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